上腕骨頸部骨折
症状
転んで手を伸ばしてついたり、直接肩を打ったりして発症する、上腕骨の肩に近い部分の骨折です。転倒の直後から、肩の強い痛みが出て、肩を動かすことは出来ません。2~3日後には、肩から胸部、上腕部に皮下出血が広がります。
治療
骨折後は保存と手術が選択されますが、骨癒合しやすいため多くは保存が選択されます。
一方、ずれが大きい場合や不安定性が強い場合は手術を選択します。手術は折れた部分を金属の板やネジ(骨接合材)での固定や、人工骨頭という金属で置き換えます。早期に手術することで、早期のリハビリが可能となります。保存的治療を選択した場合でも一定期間の固定を経て骨癒合の経過とともにリハビリが開始されます。肩関節の拘縮は起こりやすいため、早期のリハビリが非常に重要です。