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DISEASE

代表的な疾患

変形性股関節症

変形性股関節症は女性に多く、主な症状は、関節の痛みと機能障害です。

初期には立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。

関節症が進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては持続痛(常に痛む)や夜間痛(夜寝ていても痛む)に悩まされることになります。

一方日常生活では、足の爪切り、靴下の着脱、和式トイレ使用や正座などが困難になります。また長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなり、階段や車・バスの乗り降りも手すりが必要になります。

診断は上記の症状がある場合、単純X線(レントゲン)写真を撮って確定します。

必要に応じてCTとMRIなどの検査を行います。

本症と診断されたらまず負担を減らして大切に使うということが大切になります。

痛み止めの薬を使うことも選択肢に入りますが、できれば調子の悪い時やどうしても負担をかけなければならない時に限定して使うほうが良いと思います。もし過体重があるようでしたらダイエットも考えてください。杖の使用もお薦めします(杖は原則健側、つまり痛みの無い側の手で持ちます)。

一方、痛みがあるとどうしても歩かなくなり筋肉が衰えてしまいますので、できれば水中歩行や水泳(平泳ぎを除く)を週2,3回行っていただくと理想的です。運動療法はその他の方法もありますが、運動療法はどうしても疼痛を誘発してしまう可能性がありますので、慎重に始めて徐々に強度を高めていくことがポイントです。

これらの保存療法でも症状が取れない場合は手術療法を考えます。関節の変形がすすんでいる場合は人工股関節手術の適応となります。