口腔癌

 

 口腔癌は、舌や頬粘膜、歯肉などの部位に発生し、わが国では、舌癌がその約6割を占めます。
喫煙や飲酒などによる化学的な刺激や、虫歯や不適合義歯等による機械的な刺激が、口腔癌の発生に関与していると言われております。
治療方法は、手術、放射線、抗がん剤による治療に加えて、最近では免疫療法も行われております。それらの治療を、病状や進行度に合わせて、単独あるいは複合して行います。
口腔は、食べる、飲む、しゃべる、呼吸するといった機能や、審美性(見た目)にも深くかかわる部位であります。
つまり、口腔癌が進行すると、治療を尽くしても、機能的審美的な回復が非常に困難となってしまいます。
一方で、口腔は直視可能な場所であるため、身体の深部に発生する癌に比べて、癌を発見しやすいとも言えます。
早期に発見し、診断することができれば、小範囲の手術で完治することも可能になります。
2週間たっても治らない口内炎やしこりなど、気になる症状がある場合は、歯科口腔外科を受診してください。
当科では、早期発見、早期治療を心掛けております。
また、高度に進行した口腔癌につきましては、関連病院である奈良県立医科大学口腔外科と連携の上、最適かつ最善と考えられる治療を進めて参ります。