動態検査は、主に呼吸器領域および整形外科領域で行う検査です。
通常のレントゲン検査では静止画像による評価を行いますが、動態検査では動画として撮影することで、肺や腰椎の動きを評価することができます。
呼吸器領域では、胸部のX線動画をもとに、呼吸に合わせた肺や横隔膜の動き、空気の入り具合、血流の変化などを解析します。
従来の静止したレントゲンでは分かりにくかった
「肺がどれくらい動いているか」「左右差があるか」「空気が入りにくい場所がないか」
といった情報を、色分けや数値で“見える化”できるのが特徴です。
そのため、
• 肺の動きが弱い部分の発見
• 気管支の通りにくさの評価
• 肺炎・COPD・喘息などの病気による換気の偏り
• 横隔膜の動きの異常
• 血流の変化の傾向
といった、肺機能のトラブルを早期に見つける助けになります。
放射線量は一般的な胸部X線と同程度で、
痛みもなく、短時間で受けられる検査です。

コニカミノルタ社様HPより引用
整形外科領域(主に腰椎)では、前屈や後屈といった動作を行っていただき、その過程を動画で撮影します。実際に体を動かした際の椎体の動きを観察できるため、すべり症などにおける椎体の不安定性の評価に有用です。
実際に体を動かしたときに、
椎体がどのように動いているか、ズレがないかを確認できるのが特徴です。
この検査によって、
• 椎体が前後にずれやすい「すべり症」の評価
• 動かしたときだけ起こる不安定な動きの発見
• 痛みの原因となる“骨の動きのクセ”の確認
などが可能になります。
通常の静止したレントゲンでは分からない、
“動かしたときの椎体の状態”を詳しく調べられる検査です。

検査時には、深呼吸や前屈・後屈などの動作をお願いするため、ご負担に感じる場合もあるかと思います。体調や痛みなどで不安がある場合は、遠慮なく担当の技師にお声がけください。