検査数
呼吸機能検査とは
肺は呼吸で取り込んだ酸素を血液中に取り込み、二酸化炭素を排出する「ガス交換」の役割をになっています。呼吸器機能検査はその機能を評価する検査です。
大きく分けて3つの機能があり、息を吸う機能(肺活量)、息を吐く機能(一秒量)、酸素を取り込んで二酸化炭素をはき出す機能(肺拡散能)があります。
主に関や痰が長く続く方、息切れを感じる方、全身麻酔で手術を受ける方などに必要となる検査です。
肺活量検査
息を吸う機能を評価するための検査です。
ノーズクリップを装着し、マウスピースをくわえて、安静呼吸を数回行った後ゆっくりと息を吐き出し、はき出せなくなる限界まで息を吐き続けます。
吐けなくなったらゆっくりと息を吸い始め、今度は息が吸えなくなる限界まで吸います。再度ゆっくりと吐き出せなくなるまで息を吐ききります。
一秒量検査とは
酸素を取り込んで二酸化炭素をはき出す機能を評価する検査です。精密肺機能検査用の機械を使用します。
ノーズクリップを装着し、マウスピースをくわえ、安静呼吸を数回行った後、息を一気に全部吐き出します。その後勢いよく胸いっぱい息を吸い込み10秒間息を止めます。かけ声にあわせて息を一気に吐き出します。
呼吸抵抗検査とは
安静呼吸時の気道における空気の通りにくさを調べる検査です。
人工的に作り出した振動で呼吸器系を振動させ内部の状態を知るオシレーション法という原理を用いて測定を行います。ノーズクリップを装着し、マウスピースをくわえて安静呼吸を30秒~1分程度続けていただきます。
オシレーション法による振動で揺れないように、頬を手で押さえた状態で検査を行います。
呼気一酸化窒素(NO)検査とは
呼気中に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測定し、気道の炎症状態や治療の効 果を見る検査です。息を吐ききった状態でマウスピースをくわえ、大きく息を吸いこみます。機器の画面を見ながら、一定の速度で約10秒間息を吐き続けます。
PSG(ポリソムノグラフィー)検査とは
睡眠の質や睡眠中の呼吸の状態を調べる検査で、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の確定 診断に用いられます。1泊2日の入院で、脳波や心電図、眼球や胸の動き、呼吸の状態、姿勢やいびきの音、血液中の酸素濃度を測るセンターを装着した状態で眠り検査を行います。