遺伝子検査とは
遺伝子を構成する核酸(DNAやRNA)の情報を解析することで、細菌やウイルスに感染していないかを調べたり、がんや白血病などに関わる遺伝子異常、また生まれつきの遺伝子異常がないかを調べたりすることです。
当院では肺がんや感染症(新型コロナウイルス感染症・結核菌感染症・肺NTM症)に関する遺伝子検査を行っています。
当院検査室で行っている遺伝子検査の種類と項目
1)リアルタイムPCR法
新型コロナウイルス感染症の流行でよく耳にした「PCR検査」とは、正式にはこの「リアルタイムPCR法」を用いた検査のこと。核酸量が少なくてもコピーして増やすことで検出することが可能になります。
2)デジタルPCR法
リアルタイムPCR法より高感度かつ高精度なPCR装置を用いた検査。保険適用外の機械で当院では研究用として使用しています。肺がん関連遺伝子検査や結核菌感染症検査、肺NTM症検査に使用しています。
3)LAMP法
PCR法とは異なる原理で核酸を増幅させる方法。当院では結核菌感染症検査、新型コロナウイルス感染症検査に使用しています。
4)次世代シーケンス(NGS)
核酸の遺伝情報(塩基配列)を高速かつ大量に具体的に読み取る方法。当院では新型コロナウイルス感染症や肺がん関連遺伝子検査に使用しています。