大腸がん

解説

食生活の欧米化や肥満、運動不足などにより近年増加しているがんです。
便に血液が付着することや排便状況の変化から見つかります。

治療方針

大腸癌研究会により提示された大腸癌治療ガイドラインに基づいた治療を行っています。
早期大腸がんに対しては、消化器内科にて大腸内視鏡粘膜切除を行っています。粘膜切除が行えない粘膜下浸潤がんから漿膜下までの進行がんに対しては腹腔鏡下手術を積極的に導入しています。
進行直腸がんに対しては術前化学・放射線療法を行ってから根治術を施行します。可能な限り肛門括約筋機能、自然肛門温存を目指しています。
肝転移や肺転移を合併する症例にも可能な限り外科的切除を第1選択とし、他臓器浸潤症例には合併切除などの拡大手術も考慮しています。拡大手術でも根治手術が困難と予想される症例には、術前に化学療法を行い、腫瘍の進展をコントロールした後に拡大手術を含む根治術を行うコンバージョン治療も取り入れています。
手術の結果、ステージ(進行度)II(高リスク群)あるいはIII以上と診断された場合には、補助化学療法を勧めています。