急性虫垂炎

解説

虫垂が炎症を起こした状態です。典型的には、まず心窩部(みぞおち)に痛みが出て、時間の経過とともに右下腹部へと移動していくことが多いです。軽症では抗生物質で治まりますが、重症例では穿孔して腹膜炎や膿瘍を形成することがあります。

治療方針

炎症が強い場合には手術を勧めています。原則的に腹腔鏡下に虫垂を切除します。限局的に膿瘍を形成した場合には、抗生物質で炎症を一旦抑えたのちに待機的に手術を施行することがあります(interval appendectomy)。