肝臓がん

解説

肝臓にできるがんには、肝臓そのものからできる肝細胞がんや胆管細胞がん、他の部位のがん(例えば胃がんや大腸がん)が肝臓に転移してできる転移性肝がんの2通りがあります。肝細胞がんの多くは慢性肝炎を背景にして生じることが多く、肝障害度に応じての治療計画が必要です。

治療方針

肝細胞がんは慢性肝炎や肝硬変との関連が強く、消化器内科や放射線科との密接な連携が必要です。当科では、局所療法(PEIT:経皮的エタノール注入療法、PMCT:経皮的マイクロウェーブ凝固療法、RFA:ラジオ波焼灼療法、CRY:凍結療法)、TAE:肝動脈塞栓療法、肝動脈動注化学療法などの不能な症例には、外科的切除術を考慮します。
転移性肝がんに関しては、各種癌の治療・診療ガイドラインに基づき積極的に外科的切除を行っています。