緩和ケア病棟とはどんなところですか?
悪性腫瘍と診断されて、治療を望む事の困難になった人は、身体的、精神的にさまざまな苦しみを感じることがあります。その苦しみをいくらかでも緩和して、人間らしく過ごせる生活の場を提供するのが緩和ケア病棟です。
生きている間の苦しみを、いつもすべてなくすのは困難です。食事、排泄、入浴、睡眠、気分転換などの日常生活において、そこに関わる様々な職種の専門家が援助させていただきます。
ここでは、身体的な痛みや心の痛みなどに対して、どのように対処するのが良いのか、患者さんやご家族の依頼に沿えるように、私たちも一緒に考えます。
緩和ケア病棟にはどのような人が入院するのですか?
現代医療では、治療困難と判断された悪性腫瘍等の人が、入院の対象になります。
また、患者さんやご家族が何かの理由で、短期間の入院や体験入院を希望されるときも入院できます。
家族に出来る事は何ですか?
治療が困難になった人は、ご家族の付き添いがあると安心して過ごせる事が多いように思えます。
いつでも、一緒に居る事ができます。
入院に必要となる費用はどのようになっていますか?
医療費については、一般病棟と同じように、健康保険が適用されます。
食事、付き添いの場合の寝具の利用料金、そして家族室利用料金などは、医療費とは別に負担していただくことになります。
がんの治療はしてもらえますか?
がんの治療は行いません。がんに伴う苦痛症状への緩和は行います。