アイデアコーナー

Airtraq Universal Adapter for iPod touch

Airtraq Universal Adapter for Smartphonesが発売されました。早速入手し、その使い心地を試しました。このアダプターにiphoneをセットしたのですが、ちょうどよい位置に合わすのが面倒で、使うたびにずれてしまいかなりイライラします。また本体自体が重く、これにiphoneをセットするとかなりの重量になります。致命的なのはスマホ自体がAirtraqの左にずれてセットされるのでバランスが悪く、持った瞬間かなりの違和感を覚えます。はっきり言って使い物になりません。これは、アダプターに調節機能を持たせてすべてのスマホが使えるようにしようという非常に日本的な貧乏くさい考え方のためで、結局どのスマホでも使い物にならなくなってしまっています。また、個人のスマホを挿管に使用するのにはかなりの抵抗があります。そこで、軽くて薄いipod touchを使用するのがよいのではないかと考え、ipod touch専用のアダプターに改造してみました。
準備するもの iPod touch用のハードケース。アマゾンなどで800円ほどで入手できます。 瞬間接着剤作り方 1.Universal Adapterの裏にねじがありますのでそれをすべて外し、カバーをとります。するとスマホのマウント部とアダプターをくっつけているねじが現れますのでそれを外すとマウント部とアダプター部が分かれます。2.アダプター部に iPod touch用のハードケースを瞬間接着剤で張り付けると出来上がり。貼る位置は iPod touchの画像を見ながら調整してください。一発勝負です。


ビデオ喉頭鏡用デジタルカメラ

ビデオ喉頭鏡にはAirway ScopeやMcGrathのように本体にデイスプレイを備えたタイプと、Laryngo ViewやAirTraqのようにカメラが別に必要なタイプがあります。後者に簡単に取り付けられるデイスプレイを作ってみました。
用意するもの
 防水タイプのデジタルカメラ(レンズが飛び出さず、レンズの枠が円形のもの。具体的には、ニコン、ペンタックス、リコー、富士フィルムなどから発売されていますが、ニコンのものが軽くてよいと思います。)
 内視鏡用のカメラカプラー
 金属用接着剤
作り方
 内視鏡用のカメラカプラーをデジカメのレンズのところに金属用接着剤で貼り付けるだけです。                     奥田真弘、杉山朋弘、廣加奈子、岸川 稔:簡易なビデオ喉頭鏡用カメラディスプレイ.臨床麻酔. 38, 1457-1459, 2014.


超簡単ビーチチェアポジションの作り方

整形外科の肩関節手術では、ビーチチェアポジションが取り入れられるようになってきていますが、専用の固定台は我々市民病院のような貧乏病院では手が出ません。そこで、呼吸器外科が使っている側臥位用バキュフォームが使えないかと思いつきました。早速試したところ、なんと2分程度でビーチチェアポジションがとれちゃいました。専用の固定台は使用にコツと時間が必要ですがバキュフォームは安くて簡単に誰でもビーチチェアポジションがとれるのでおススメです。

 

その他

手洗い場は術者が手を洗ったあと床が水でびしょ濡れで不用意に歩くと滑って転ぶことがあります。そうならないようにスタッフが常に床を拭いたり、すのこを置いたり、給水の敷布を置いたりといろいろやってきましたが、この手術用の吸水マット一番です。
 このマットは本来、整形外科の関節鏡や泌尿器科のTURなどに使われるのですが、手洗い場に敷くのが最も良いことがわかりました。とってもておススメです。



楽ちんドア

手術室内はとかく物を両手に抱えてウロウロすることが多いものです。そのような両手が塞がっているときにドアを開けて出入りするのは結構なストレスです。そこで、ノブを回さなくても押すだけでドアを開けられるようにしました。
 方法はいたって簡単です。ノブのラッチが飛び出さないようにラッチが引っ込んだ状態で釘でも針金でも爪楊枝でもいいので差し込んで固定するだけです。手術室内のすべてのドアはこの方法でノブを回さず開けられるようになっています。ちなみに自宅の家のドアも同じようにしてあります。この方法はおすすめです。



iTunes

手術室内ができた当時から病院が有線放送と契約して手術室に音楽が流れていました。